3D TVについて

人の感性に訴えるものを活字や映像で伝えるのは難しい。グルメ番組でどんなに味を訴えても自分が美味しいと思うかどうかは食べて見ないとわからない。
最近よくTVで紹介されているのが3D TV。バラエティ司会者やゲストが専用メガネかけて「オーッ!」「凄いっ、飛び出してくるー!」てな感じでその良さを訴え、冷えた日本の経済消費を活気付けようとしている。
一眼レフの買い換えを検討してるのでビックカメラにカメラを見に行った。店頭にパナソニックソニーの3DTVが展示してあったのでどんなもんじゃいと試して見た。

はっきり言おう。
これはダメだ、思いっきりスベっている。
映像コンテンツがないとかそんなレベルの話ではない。コンセプトがダメダメである。

普通テレビは茶の間で家族で見るのを大前提に利用シーンを設定するのが自然であろう。
すると夕食の団欒がこうなるぜよ(絵がヘタですまん)。

みんなでメガネかけての夕食なんかあり得ないだろ。
全員がかけないとダメ、というのがポイントである。お父さんがかけてお母さんがかけなかったら、お母さんはにじんだ画面を見ることになる、というか見る訳がない。

ダメポイントその2
私はいつも寝っころがって肘付いてテレビを見る。顔とテレビは90度傾いている訳だ。
と言う訳で、3D TVに向かって顔を90度傾けてみた。そうすろとメガネの偏光角の関係で真っ黒、ほとんど何も見えない。

つまり3Dテレビは視聴者全員がメガネをかけて、顔をテレビにまっすぐ向けていい姿勢でみる必要がある。
つまり、いらない。