職場異動

4/1付けで仕事が変わった。
わたしは某メーカーで働いている。その業種では日本でもまあ5本の指に入る(と言っても私の業種は家電のように何十社もあるわけじゃないが)。
度重なるリストラの波をくぐり抜け、なんとか20年ちょいくらい経った。
入社して最初の職種は生産技術。その後は製造、調達、商品開発を経て海外に。一昨年の帰国時には「商品開発はやりたくない」と言ったら開発に戻された。

ちょうど一年前のいまごろ、「なんちゃら改革革新」というすごーく前向きな名前のついた活動が実行された。役員は絶対にリストラとは口にしないが、誰が見ても大リストラ以外の何物でもなかった。
(ちなみに役員は普段は要塞のような本社から出ない。役員が工場に来るのは年頭式だけだが、この年は珍しくもう一度来た。それがこのリストラ説明会。)
退職金の上乗せプランを提示され、昔の優秀な仲間が何十人も辞めて行った。会社全体では数百人が辞めたと思う。私は辞めてどこかで通用するような優秀な社員ではないので、辞めなかった。会社に残った。
でも開発職から営業職に転籍となった。
「グローバルな時代なので、営業もグローバルだ」ということで、たぶん長かった海外経験での英語力を買われたのだと思う。日本にある外資系企業への営業に配属になった。
異動配属先で数日後に言われた言葉は「ああ、リストラ組の人ね」
ほーら、やっぱりリストラじゃないか。

さてリストラしてこの1年で業績回復したか?というと、全然そんな事ない。「リーマンショックの影響で云々」と、業績が上向かないのを他責にしている経営陣の発表は、なんだかなー。経営者も仲良し持ち回り人事的な部分が濃厚なので、数年で引退が見えている60代前後の経営者の方々に長期戦略といったものはそもそも期待する方がおかしいのかも知れない。
クラウドが流行ると社内でクラウドタスクのようなものが立ち上がる。「これからはクラウドだ。うちも何かやらにゃいかん。タスクを作るので、選ばれたメンバーは何か考えるように。あ、儲からないとダメだよ」てな感じだろうか。楽しみにみていたい。

おととい、また仕事が変わった。
海外との営業取引のサポートを全社的に一手に引き受けるという、カッコいい感じの仕事である。
「グローバルな時代なので、営業もグローバルだ」ということで、たぶん長かった海外経験での英語力を買われたのだと思う、というか、もうそれしか期待されていないんだろう。オレは英語塾の先生か?

「すみません、お客様(外人)と約束したものが届きません。催促のメールを書いてくれませんか?」
「(は?そんなの中学生でも書けるだろ、と思いつつ)メール面倒なので電話します。番号を下さい」
「電話は困ります。何しゃべっているのか横にいてもわからないので」
「(呆れて)はい、これです。あんたが自分で送ってくれ、オレの名前は書くなよ」


「すみません、タイではお客さまのPCにMS Officeのインストールをしてもらえますか?」
(ちなみに私の会社はマイクロソフトではない)
「(そんなの自分でやれと言え!をグッとかみ殺して)できません」

先が思いやられる、、、、、